住まいるコラム

2021-04-17
暮らし発見!!住まいるコラム

 住まいや暮らしに関わる専門家がテーマに沿って語るコーナーです。
3、4月は、「Tree style」代表でインテリアコーディネーター・住空間収納プランナーの中塩五月さんに、50代から始める老後に向けた住まいづくりについて聞きました。
4回目のテーマは「バリアフリー」です。

老後の住まいづくり編
車いす想定 効率的な工事を

 50〜60代でリフォームをする場合、「バリアフリー工事は、もっと年を取ってからでいい」と考える人も多いようです。ただ、必要に迫られてから、日常生活を送りながら追加工事をするのは、体力的にも経済的にも大変。リフォームのタイミングで、動線を確認し、バリアフリー工事を視野に入れましょう。

 まず、動線をすっきりさせることが大切です。車いすを使うことも想定しながら、玄関からリビングへ、リビングから寝室へ、そしてトイレや浴室へと、通路を確保しましょう。次に、玄関の上り口や各部屋の入り口の段差解消と、玄関や階段など手すりの設置場所を検討します。手すりを設置する壁には下地が必要なので、リフォーム時にまとめて工事するのがお勧め。ドアは引き戸にするか、ドアノブをレバーハンドルタイプに交換すると、握力が低下しても開閉が楽です。

 トイレは車いすで入れて、介助スペースも取れるように広めに計画を。浴室は入り口の段差解消、滑らない床、出入りしやすい浴槽の深さと形に配慮すると安心です。

 家全体のバリアフリー工事を実施すると、かなりコストがかかります。家族それぞれの部屋の使い方を考慮に入れて、どこまでバリアフリーにするのか検討を。現在の住まいに「いつまで住むか」といったライフプランも含めて、家族で話し合いましょう。また、減税制度や助成金などが適用される場合もあるので、情報収集は不可欠です。リフォームプランと合わせて、専門家によく相談しましょう。

トイレ

車いすでも入れる広々スペースを確保。開口部が大きくなる3枚引き戸で、介助しやすくしている。
(写真は全て山根木材リモデリング提供)

洗面所

足元に収納を設けず、車いすに座ったまま使用できる洗面台。流し台が広く、歯磨きや洗面も楽に。

浴室

脱衣室から浴室に移動する時と、浴槽に出入りする際に便利な手すりを設置。段差をなくしフラットに。

動線を意識した間取り例

日常生活で車いすを使用する人に配慮した間取り。寝室からトイレ、浴室へのアクセスがしやすいよう動線を整理している。
(図面作成/Tree style)

担当者写真

中塩 五月さん

Tree style
TEL:090-1013-4245 http://tree-style.jp/