
住まいや暮らしに関わる専門家がテーマに沿って語るコーナーです。
11、12月は、「Tree style」代表でインテリアコーディネーター・住空間収納プランナーの中塩五月さんに、年末年始に向けた快適な住まいづくりのこつを聞きました。
1回目のテーマは「布団収納の見直し」です。
冬の住まいづくり編
寝具仕分け空間に余裕を
日に日に寒さが強くなり、毛布や羽毛布団が手放せなくなってきました。この時季にお勧めなのが、布団収納の見直し。かさばる冬物を使用する今は、タオルケットなどの夏物だけを片付ければいいため、「収納の難易度」が低く、取り組みやすいです。基本の3ステップを紹介しますので、ぜひ試してみてください。
最初は、不要品の処分です。寝具を全て収納から出し、使い古したシーツや何年も使っていない来客用の肌布団などは思い切って手放しましょう。
次はメンテナンス。カバーを外して洗濯し、干せる物は天日干しや布団乾燥機で湿気を飛ばします。仕上げに掃除機をかけてほこりを取り除きます。このひと手間で、収納中のカビやダニの発生を防げます。
最後は収納です。タオルケットや肌布団などは、収納スペースに合った布や不織布の布団収納袋に入れ、四角い形に整えましょう。スペースが有効活用できます。通気性を確保し、入れやすく取り出しやすい状態を保つには、空間に余裕が必要です。冬物を出した時に3、4割のゆとりを残しておくと、初夏の衣替えの時季に冬物の布団をスムーズに収納できます。
キッチンやクローゼットなどの収納も、同じ3ステップで整えられます。一番のポイントは不要品の仕分け。空間にゆとりがあると、出し入れのストレスも減り、見た目もすっきりとして気持ちに余裕が生まれます。

不要な寝具を見極める
全てを外に出し、要、不要の仕分けをしましょう。「捨てるのはもったいない」と思う物でも、カットして拭き掃除に使うなどすれば無駄になりません。
横幅をそろえる
敷布団と同じ幅で、寝具を畳むのがポイント。シーツやカバーなどは引き出しやふた付きの収納ケースに入れて、布団の近くへ。収納ケースはサイズをそろえて積み重ねて使うとすっきりします。



クローゼットの上棚に寝具を
棚の奥行きに合わせて布団収納袋をチョイス。取っ手が付いているタイプなら、上の棚でも出し入れが楽です。