住まいるコラム

2019-06-01
暮らし発見!!住まいるコラム

住まいや暮らしに関わる専門家がテーマに沿って月替わりで語るコーナーです。
6月はマエダハウジング(広島県府中町)代表取締役の前田政登己さんに住まいの省エネについて聞きました。
第1回のテーマは「窓断熱」です。

省エネ編 樹脂サッシと複層ガラスで断熱

 無駄なエネルギー消費や光熱費を抑えながら、一年を通じて心地よく暮らすには住まいの断熱性を高めるのが効果的です。

 中でも重要なのは、窓断熱です。夏は室温を上昇させる熱の約7割が窓から侵入し、冬は家の中の熱の約半分が窓から逃げるといわれています。窓の断熱性を高めると、夏は涼しく、冬は暖かく過ごせる快適な住まいになります。

 窓は主にサッシとガラスで構成されます。日本の窓の多くにはアルミサッシが使用されていますが、銀や金、銅に次いで熱が伝わりやすいといった短所があります。そこで、お薦めは樹脂製のサッシ。熱伝導率がアルミの約1000分の1と圧倒的に低く、結露が生じにくいので、ダニやカビの発生も防げます。

 樹脂サッシに2層もしくは3層のガラスを組み合わせると、さらに断熱性は向上します。最近では、ガラスの間に空気よりも熱伝導が低いアルゴンガスを封入し、断熱効果を最大限に高める複層ガラスもあります。断熱性が高まると、遮音性も向上。窓の強度もアップするため、防犯性が高まるので穏やかに暮らせるという利点もあります。

 広島市西区の2世帯住宅「M邸」の場合は、1階親世帯や2階子世帯のLDKの窓をはじめ、全ての居室に樹脂サッシと複層ガラスを採用。各部屋や廊下など家全体の温度が一定し、暮らしやすくなりました。

M邸のLDK。開口部を小さくし、ペアガラスの樹脂サッシを採用。断熱性を高めた。

1階と2階、全ての居室に樹脂サッシと複層ガラスを採用。

複層ガラス

2枚のガラスの中空層により熱の伝わりを軽減。単板ガラスの約4倍の断熱効果を発揮。

樹脂サッシ

樹脂の熱の伝わりはアルミの約1000分の1。室内外の温度差で生じる結露を大幅に軽減することができる。

断熱材

窓の断熱とともに天井、壁、床に断熱材を施工することで、断熱・機密性を向上。

担当者写真

前田 政登己さん